深呼吸する言葉・命(生死)

人間関係は濃すぎると鬱陶しいときもある。 でも、睡眠薬を10日分飲んだとき、 その鬱陶しさが、重さが、 私を此岸に結びつけていてくれた。 彼岸にいる友人は、まだ来るな!と怒った。

魂の安らかなことを祈りながら

大切な人のたいせつなひとが彼岸に旅立たれ、 どんな言葉をもってしても、 なんの力も持たないことに情けなく、わたしには祈りしか残されていない。合掌

25年待った曲がある。 考えられるベストのメンバーで弾けた幸せは無上。 怪我をしてたからスタミナ切れの後半、 同じ曲を25年前に弾いて、そして先に逝った友が 側に来て励ましてくれた。

この季節に、先に逝った友達を思い出す。 私が、仲間が覚えている限り、 あなたは生きているの。 ただ悔しいのは…あんた小じわが増えないね。

なぜ、この季節にだけ戦争関連特番をやるのか? =視聴率が欲しいからだ。 マス媒体の「平和」なんてその程度。

8月6日を生き残ったから、地獄を語るのが自分の天命だと、 話すその人の目は今でもあの日を見ているのだろう。 私は、ただ祈り、誓うことしかできないけれど。

花火は、ただ燃えて、煌めくことだけに生み出される。 それが誰かの人生変えたとしても、 燃えて、消える。 今生で関わらないまま終わる、多くの人々のようだ。

腕に抱いた、その身体の熱さは、太陽のようだ。 3才の子は体内のウイルスと戦っている。 世紀の天文ショーなどとは無関係に、今、ここで。

毎月の鬱陶しさのなかで、 時々冷静になると考える。 卵子は何をどれだけ記憶しているのだろう?

人間ドッグで心電図に問題有り、要再検査。 恋をしたって心電図に問題出る、気にしない! 違うのは治療法があるか無いかだけだから。

やるせない科白の連射。 私の産んだ息子が他人に見える。 ねえ、 命をかけて産んだんだよ。 男のおまえには一生解らないけどさ。

もうこの世では年を取らなくなった友人がいるけれど、 『娘』という命のリレーを残した。 彼女はとても幼かったから思い出したくても 思い出せないことがあるだろう。 笑顔、泣き顔、怒った顔、困った顔、 少し恥ずかしそうな顔。 一緒に弾いた曲。 演奏会の…

でも、問われるのは「どう生きたか?」だ。 カンタンだから選ばないよ。

どれだけの人が、 どれだけの時間覚えているのかしら? 3年前に逝った友人を私は覚えているけれど、 あと50年経ったら私も居ない。 50年前にも居なかったのだから たいしたことじゃあないのかな。

流れる河を埋めた死体を思う。

60年経とうが、100年経とうが、 この広い河を埋め尽くした死体のことを考えずにいられるか。 焼夷弾が降って そのあとは、 火事によって起きた熱風に 何万人殺されたのか。 私が今立っているこの地面もみな 炭なった人が並べられていたのだ。 赤ん坊も、老人…

深呼吸する言葉・自宅から祖母を・・「おくりびと」

祖母は長いこと認知症だった。 40代後半くらいから 「まだら惚け」は始まっていたらしい。母は耐えた。 帰る家はもう無いから、と。 6人兄弟姉妹の末っ子の母は。 自宅から祖母を送った。 2年もの長い間、 たった2度しか見舞わなかった父は泣き崩れ、 1日…

深呼吸する言葉・失うと解る大きさがある

どこまで行っても、きっと追いつけませんが 失った大きさだけは解りました。 褒めてもらえるように、毎日を生きます。

深呼吸する言葉・もう会えないから、たぶんずっと会える。

大切な人を亡くした。目標であり、太陽であり、 何かあったら還っていける 甘えられる、大きい存在。 でも、もう、居ない。 3年前に微笑みを交わしたまま。 もう会えない、永遠に。 会いたい、今だから会いたい。 そして、叱られたい。

深呼吸する言葉・命の重さを知る人は。

命の重さを知る人は、 愛の強さを知っている。 命の深みを見据えた人は、 高く飛翔する魂を持っている。 真実に、 目を背けずに、 生きようとした者だけが たどり着ける場所、見えるものが、たぶんある。

深呼吸する言葉・笑顔のままで。

友人の3回忌が近づいてくる。残していった娘も小学生になった。 どんなに泣いても昨日は戻らない。 あなたの命も。 一つの曲を同じ呼吸で演奏した、あの瞬間も。私たちは永遠に高校生だったお互いの笑顔を忘れない。 今年の演奏会も、来るよね? チケットは…

深呼吸する言葉・愛情とマニュアルについての考察(妊婦受け入れ拒否に関して)

次男を笑顔で取り上げてくれたドクターが 悲痛な顔で新聞に載っている。愛にあふれた、小規模だけど安心な病院だった。 花にあふれ、個室はセンス良く、ちょっとしたホテル並みの施設。 部屋食は毎回手作りでバランスも見た目も美しく。 どんな小さな悩みに…

深呼吸する言葉・いのちのつながり

またあなたの誕生日、でも写真の中で若いまま。 17歳の夏、同じステージで同じ呼吸で演奏したのに。私たちは少しずつシワが増えてきて、 あなたの娘はどんどんあなたに似てくる。 ときどき彼女に贈るために服を買う。あなたが買いそうな服を、ね。そうそう、…