足跡は、残る。


もうこの世では年を取らなくなった友人がいるけれど、
『娘』という命のリレーを残した。


彼女はとても幼かったから思い出したくても
思い出せないことがあるだろう。



笑顔、泣き顔、怒った顔、困った顔、
少し恥ずかしそうな顔。
一緒に弾いた曲。


演奏会のステージに乗るたび、客席に居る気がする。
私が消えるまでは、あなたは生きている。
ちゃんとバトンは受け取っているよ。