深呼吸する言葉・自然
温暖化? 去年3週間間前の息子の入試の日は、 大雪だった。珍しく雪だと騒ぐ都内。 今日袖に落ちる雪は 落ちた瞬間に すでに結晶の形をとどめていない。 あなたとの、愛に様だ。 温暖化はこんなところにも?
ことしいちばんに、明るい月の、その向こうからふたご座の大流星群がやってくる。月の明るさで流星群はほとんど見えない、でも。かれらが互いの存在を知っているわけでもなければ、見られることを意識も期待もしていないのだ。 どこかしら けして届かない愛…
ひととせで もっとも近づきつつある満月の その裏側にいる人のような あなたのこころ。
外壁工事のため、マンションは大きな蚊帳の中。晴雨の区別 昼夜の区別 風の向き 何もかもが、ぼんやりとしか伝わってこない。自然の流れをシッカリ感じていないと とてもとても、とても 疲れるということがよくわかった。呼吸が、苦しい。
角を曲がったら、赤に頬をたたかれた。 ・・ような気がして、驚いて2歩下がった。 それは、ただそこに立っているだけだった。 赤は赤としてそこにあり 私を映しただけだった。
芭蕉さんが旅姿だったので。「十六夜の美しい夜ですから、先を急がず隣のもんじゃ焼き屋で一杯ご一緒に。」そうお誘いしたのに。 振り返ったら、後ろ姿だった。
重陽の節句に菊酒を。長いつきあいの友人と長電話を。とりとめもなく、 思えばもう四半世紀だね、と。
ひと夏かけて、一つだけの収穫だったが、 それは朝の太陽の色。太陽の滴は、私の肉となり、血を作り、息子の母乳となる。 命をありがとう。
音になる言葉を使わない。叫びもないが確かにそこに鼓動があり、音楽があり、主張がある。 いつか地球を譲り渡す日に、そのことに気づく人はいるかしら?