深呼吸する言葉・恋

ゆっくりと大切に育てた樹は、 ふとした行き違いで枯れてしまった。 男と女なんて、そんなもの。 それでも、たぶん愛していたのだ。 再び健やかに芽吹く樹を夢に見て。 さっき駐輪場で突然わかった。 過去は過去の中にしかないことを。

恋愛は成就したら、あとは「愛」に変わるか「慣れ」になる。歳を重ねて理解しているから 成就しない二次元に遊んで脳内恋愛中。 少しは女性ホルモン活性化させなくちゃ♪

冬の花火のようだったね。 遠く、白い息の向こうに霞んで見えた和火。 確かにあるのに、朧気な。 そんな風にしか、今生では愛を示せない二人。

一日、一日を数える。この季節に。 あの日、あの時の二人を思い出す。 続くものでも、実るものでもなかったけど、 そこに解け合う魂があったことを。

獅子座流星群には出会えなかった。 9年前の「流星雨」のような奇跡に会えたら、 そう、もう一つ奇跡が起きるかもしれないと思ったけど。

地球の裏側では、見える星座も逆転するのかな? それなら、あのシリウスは旅先で見ないで欲しい。 私の思い出くらい、私に守らせて。

耐えられないと思い込んだ日々は遠くなり、 恋は遙か彼方で蜃気楼より頼りない思い出となり、 今、こうして独りの時間が愛おしい。

たいした意味もない内線。 今、落ち込んでいる、助けが欲しいのが、よくわかる。 知ってるよ。 でも私の手を振り払ったのはあなたでしょ。

気がつけば、一年が経とうとしている。 日付変更線の向こう側でシリウスを見た二人の夜。 今も毎日空で輝いているけれど、 仰ぎ見るのは私だけだろう。

良い状態の、産まれ年のワインのように、 終わった恋も熟成したら救われるのに。

「ダイヤモンドヘッドから昇る朝日が最高なんだ」と、 中空のシリウスを見つめながら。 あのシリウスが夢の道筋の地図だから。

マルガリータ、それから星あかりで光る砂浜。 あの夜、隣にはあなたがいて、 シリウスまでも一緒に歩いていけそうな気がした。 遠い時間の向こう側に消えてしまったけど、 私の心だけ独り、旅を続けてる。

旅行には行かない。 それが私の選択肢、そして答え。 あの満天の星空の下、波打ち際の真夜中の会話が 私の永遠の『旅行』だから。

秋に枯れてゆく草花を見ているような、 恋のむくろ。

静かに、うなずくだけの『挨拶』もある。 愛ではなく、恋は消え、友情ですらなかったとしても、 共に過ごした時間へのオマージュだとしても。

初めてあなたの夢を見た。 修羅場で怒鳴り合いながらも、本音をぶつけ合っていた。 実際は互いに涼しい顔をして、 ひと言も真実を口にせず、毎日を進んでいく2人。 友情すらなくなったけど、「大人」だから。

思い出の詰まった古い校舎が取り壊されていく、 そんな風にあなたの変わり様を見ている。 いつから、そんな瞳をするようになったの?

後悔していることが、 同じだったら救われる。

死んだ恋の抜け殻を目で追うように、 あなたの置き忘れた眼鏡を見ている。

もう昔に恋は死んだけど、 何とはなしに、心配したりする。 気がつかないで欲しい。

人生の一大イベントを、最初に打ち明けたのは親友だから、だね。 その2時間後に私への恋心を打ち明けたのは? ずるさなのか、本音なのか、 苦しみ抜ききった今では、もうどっちでもいいことだけど。

その名が「焼き尽くすもの」だと初めて知った、シリウス。 あの夜の海岸で、 見えたね。 だから、火が付いたのかも。 あの青白さからは想像できないくらいに熱く、昔の恋に。

終わった恋なら、無かったのと同じ? いえ、それは私を確実に変えた。強くなった。 でもせめて、亡骸くらいは美しいままでいて欲しい。 女だから。

恋は一生、続くかもしれない。 結婚という器に収まっても、 七夕の夜にしか会えないのだとしたら。 失うことでしか本質が見えないのが、恋だから。

去年の今日を想う。 男女でも友情は、永遠だと信じていたころ、 私たちは少し切なくて、とても幸せだった。

こだわるから、恋、なんだ。 無関心になったら、愛すら消えるんだね。

好意、は今でも生きている。 真面目に働く姿を美しいと感じる。 でも、その背中を見て今日わかった。 私の中の恋は死んだのだ、と。 どうか安らかに…。

あれから何ヶ月も何ヶ月も経って 苦しくはなくなった、時間は偉大。 寂しさが残って、失望を得た。 そして知った。 時間が解決できないこと。 消えない、「好き」ってこと。

苦しみ抜いたあとで、 冷めていく自分の恋心を発見するのは哀しい。 水をやり忘れて、天然ドライフラワーになった花を見るみたい。

深呼吸する言葉・もし呼吸したら窒息するから代わりに。

諦めました。 自分で言葉にするなんて、 やっぱり荷が重すぎました。 まだまだ修練が足りないな。 あと10年は苦しまなきゃ? で、私の独り言はこちらをお聞きください。 http://www.youtube.com/watch?v=EJG8WxbSyLU ああ、追記:私は9年です。